タラバガニとズワイガニの違いは? 通販で選ぶなら
「どちらを買おうか」の判断は、この2つの違いを知ってからが早いです。
この記事の要点
- タラバガニとズワイガニは脚の太さ、味、ミソの有無が大きく異なります。
- 脚が太く食べごたえが強いのがタラバガニ、甘みと濃厚なミソが特徴がズワイガニです。
- 通販での流通形態や1kgあたりの本数も違うため、用途と好みで選ぶ必要があります。
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この記事で分かること
タラバガニとズワイガニは生物学的な分類が異なり、脚の太さ・味の濃さ・ミソ、そして通販での流通形態が大きく異なります。何人で食べるか、どんな料理にしたいかで、選ぶべきカニが変わります。
結論:選ぶ基準は「食べごたえ重視」か「味の濃さ重視」か
先に要点だけ書きます。
- タラバガニ: 脚が太く、食べごたえ(噛み応え)が強い。味はあっさり。ミソは食べない
- ズワイガニ: 脚は細め。身は甘くて柔らか。濃厚なミソが特徴
- どちらが「おいしい」かではなく、何を重視するかで選ぶべき
通販で買う前提では、1kgあたりの本数・入手しやすさ・価格帯も異なるため、それらを含めて判断します。
生物学的な分類が違う
タラバガニとズワイガニは、見た目の違いだけではなく、生物学的な分類が異なります。
- ズワイガニ
- クモガニ科に属するカニ。【要確認】カニ下目か否かなど、詳しい分類上の位置づけ
- タラバガニ
- 生物学的には「ヤドカリの仲間」。カニ類が持つ4対の歩脚のうち、タラバガニは最後の1対が退化して甲羅の下に隠れているため、外見上は脚が8本に見える
出典: 北海道庁 水産林務部「タラバガニ[鱈場蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis079.html、北海道庁 水産林務部「ズワイガニ[楚蟹]」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/gid/fis082.html(いずれも2026年9月2日取得)
水産業の分野では両方とも「カニ」として扱われ、通販でも並んで売られていますが、実は別グループの甲殻類です。この分類の違いが、脚の構造や味わいの違いに現れています。
脚の太さと食べごたえが違う
タラバガニ:脚が太く、ガッシリした食感
タラバガニの最大の特徴は、脚が太く、繊維質がしっかりしていることです。身を食べるときの噛み応え(テクスチャー)がしっかりしており、「食べている実感が強い」という評価を受けることが多いです。
身の質感は「プリッとした弾力」「ブリンブリン」と表現されることがあり、脂質が低く淡白な味わいが特徴です。タンパク質が豊富で脂質が少なく、栄養面ではカニ全般がカロリーセーブ中の人に適した食材です。
ズワイガニ:脚は細め、柔らかく甘い
ズワイガニの脚は相対的に細く、身は柔らかく、甘みが強いのが特徴です。繊維質が細かく、口に入れると「溶ける」ような食感になることがあります。
このため、生でカニ刺しとして食べたり、温かいスープに入れたりしても、身の繊細さが損なわれにくいとされます。
味の濃さが違う
タラバガニとズワイガニの味わいは、同じ「カニ」でも異なります。
| 要素 | タラバガニ | ズワイガニ |
|---|---|---|
| 総合的な味わい | あっさり、淡白 | 甘い、濃厚 |
| 身の甘さ | 弱い | 強い(アルギニンなどのアミノ酸が豊富) |
| 塩辛さ | 控えめ | 適度 |
| 脂のコク | 少ない | 中程度 |
タラバガニはシンプルな塩ゆででも十分ですが、ズワイガニは身の甘さが引き立つため、そのまま食べたり、温かい汁と合わせたりするのに向いています。ズワイガニの甘さは、含まれるアルギニンなどのアミノ酸に由来するものです。
出典: 味の素グループ「違いがわかる!ズワイガニとタラバガニの魅力」https://story.ajinomoto.co.jp/series/season/007.html(2026年9月2日取得)
ミソ(カニ味噌)の扱いが全く違う
タラバガニとズワイガニで最も大きく扱いが異なるのが、肝膵臓(いわゆるカニ味噌)です。
タラバガニ:ミソは食べない
タラバガニの場合、肝膵臓は食べません。理由は、加熱前に取り除かないと、その臭みが身全体に移ってしまうためです。このため、通販でタラバガニを受け取ったら、開封直後に甲羅と身を分けて、ミソは捨てるのが標準的な調理手順になります。
ズワイガニ:ミソは濃厚な味わい
ズワイガニの肝膵臓は濃厚で絶品とされ、カニを食べる醍醐味の1つです。甲羅に詰まったミソをそのまま食べたり、身と一緒に食べたり、スープに落としたりするなど、食べ方の幅が広がります。
カニ味噌の濃厚さはズワイガニならではの特徴で、タラバガニにはない価値を提供します。
通販での流通形態が違う
タラバガニは脚(肩脚・棒肉)が標準で、ほぼ海外輸入(ロシア、アラスカ等)。脚1本が重いため、1kgで3〜4本程度。ズワイガニは国内漁獲が主で、姿・脚・ポーションなど形態が豊富。1kgの本数は形態次第(姿なら1〜2尾、脚なら5〜8本程度)。
| タラバガニ | ズワイガニ |
|---|---|
| 脚(肩脚)が標準・3〜4本 | 姿1〜2尾、脚5〜8本など形態豊富 |
| ほぼ海外輸入(ロシア、アラスカ等) | 国内(北海道、日本海)中心 |
出典: 農林水産省「ズワイガニ及びそれと比較して価格が安いベニズワイガニについて、国内の漁獲量を教えてください。」https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1311/03.html(2026年9月2日取得)
どんな料理に向いているか
- タラバガニ: シンプルなボイル、バター焼き、グリル。脚の太さと食べごたえが引き立つのが特徴。素材を活かす調理(塩・バター・グリル)が最適
- ズワイガニ: カニ刺し、かにしゃぶ、かに味噌スープ、天ぷら。甘みと柔らかさ、そしてミソを含めた「総合的な美味しさ」を活かす調理向き
通販で選ぶときのポイント
タラバガニは「食べごたえ」が売り、ズワイガニは「甘さとミソ」が売りです。
- 脚が太く食べごたえ重視 → タラバガニ(シンプルなボイルに最適)
- 身が甘く、ミソも楽しみたい → ズワイガニ(複数の調理法に対応)
入手しやすさ・形態の選択肢はズワイガニが豊富です。価格は脚1本あたりの重量がタラバガニは重いため、kg単価では高くなる傾向ですが、可食部1gあたりの比較は、商品・形態によって異なります。
「どちらが上か」ではなく「何に向いているか」で選ぶ
この記事で紹介した違いは、一方が優れていることを意味しません。食べたいものが何か、どんな調理をしたいか、誰と食べるかで、選ぶべきカニが自動的に決まります。
よくある質問
Q. 初めてカニを買うなら、どちらがおすすめですか?
初めての方は、入手しやすさと調理の自由度が高い「ズワイガニ」から始めるのが無難です。ミソも食べられるため、「カニのおいしさ」を総合的に体験できます。次に「タラバガニを試してみる」という順序がおすすめです。ただし、食べごたえを最優先する方は、タラバガニから始めても問題ありません。
Q. タラバガニとズワイガニ、1kg当たりの値段はどちらが安いですか?
流通量・輸入頻度・形態によって変動するため、一概には言えません。脚1本あたりの重量がタラバガニは重いため、kg単価が高いことが多い傾向にありますが、ズワイガニでも姿の場合は同等以上の単価になることがあります。【要確認】通販サイト各社の最新価格から、可食部1gあたりの実質価格で比較してください。
Q. 家族4人で食べるなら、タラバガニ1kgとズワイガニ1kgのどちらがいいですか?
食べ方によります。シンプルなボイルでガッツリ食べたいなら「タラバガニ1kg」、複数の食べ方を楽しみたい・ミソも味わいたいなら「ズワイガニ1kg」が向いています。また、タラバガニは脚が太く、ズワイガニは脚が細いため、見た目の豪華さで判断する場合は、複数人でテーブルを囲むならズワイガニの姿の方が映える傾向があります。
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